夏かぼちゃを直まきする

かぼちゃは初心者にもおすすめ

皆さん、こんにちは!自宅で野菜を育てることは、心を癒し、健康的な食材を手に入れる素晴らしい方法です。

今日は、初心者の方にもおすすめの野菜、夏かぼちゃを直まきして育てる方法についてご紹介します。

かぼちゃ属の種

紛質の西洋かぼちゃ、粘質の日本かぼちゃ、観賞用が多いペポかぼちゃがありますが、市場に出回るほとんどは、F1(1代交配種)の西洋かぼちゃです。

西洋かぼちゃ

西洋かぼちゃ(Cucurbita maxima)は、幕末~明治ころに米国から導入された種で、南米のアンデス高地原産なので冷涼地の栽培に向きます。

固定種では、次のような品種があります。

芳香青皮甘栗は、宮城県で作出された元祖西洋かぼちゃで、東京南瓜と呼ばれる。

鮮やかな色の打木赤皮栗

加賀野菜の打木赤皮栗は、金沢市打木町で作出された鮮やかなオレンジ色のかぼちゃです。

日本かぼちゃ

日本かぼちゃ(Cucurbita moschata)は、菊座型で、栗かぼちゃとも呼ばれる甘い西洋かぼちゃと違って、粘質の淡白なかぼちゃです。

熱帯の中米原産で、500年くらい前から栽培されてきた、高温多湿に耐えられるかぼちゃです。

早生黒皮、会津早生、京都特産の鹿ケ谷かぼちゃなどがあります。

ペポかぼちゃ

ペポかぼちゃ(Cucurbita pepo)は、メキシコ原産の種で変わったかぼちゃが多いようです。

ツルが伸びないズッキーニ、そうめん南瓜と呼ばれる金糸瓜、観賞用のハロウィンかぼちゃなどがあります。

夏かぼちゃのカレンダー

3月下旬~4月上旬、西洋かぼちゃを、ホットキャップ内に、3粒づつ直まきして、7月下旬~8月上旬に収穫します。

育苗または苗を購入(徒長していない、茎が太い、葉の直径4~5㎝)して、4月下旬~5月中旬に、ホットキャップ内に植えつけしてもいいでしょう。

*暖地では、遅らせて種まきして、秋採りすることもできます。

夏かぼちゃ畑の準備

1年休栽した砂壌土を選びます。

6株育てるとすると、畝(幅120㎝長さ400㎝)を、横並びで2畝(9.6㎡)用意する。

夏かぼちゃの直まき

最低気温13~14℃(当地では3月下旬)に1畝に直まき(株間60㎝)した後に、ホットキャップをかけて保温して、露地に植えつけ可能になる5月中旬頃までかけて置きます。

そして親づると子づるを、もう1つの畝の伸ばします。随時に除草して、刈り草などを厚く敷いていきます。

育苗

トンネル(発芽適温25~30℃)で育苗する場合は、3月下旬~4月上旬に直径12㎝のポットに3粒づつ種をまきます。

本葉1枚頃に1本に間引きます。そして1カ月くらいで、本葉3~4枚の苗に育てます。

植えつけ

最低気温が8〜10℃(当地の平年値では、4月21日~30日ころ)になれば、露地に植えつけ(生育適温17~20℃)できます。

追肥

元肥だけでも良いが、草勢が弱いようであれば、追肥を施します。

つるが50~60㎝に伸びてきたころ、果実が湯のみくらいになったころに施します。

受粉

開花した日の朝、受粉すれば、確実に着果させられます。雄花の花粉を、雌花(がくの下が膨らんでいる)の柱頭に擦り付けます。

夏かぼちゃの収穫

7月下旬~8月上旬に、収穫期(30個、50㎏くらいの収穫が見込める)を迎えます。

開花後45~55日、果梗がコルク化して亀裂が全体に入ってきた頃に収穫します。腐敗しないように、陰において果梗を十分に乾かします。

*ズッキーニの場合は、開花後7~10日の幼果を収穫して、すぐに利用します。

追熟と保存

すぐ利用できますが、蓋をしたコンテナに入れて、風通しの良い場所に置いて、1カ月ほど追熟させた方が美味しくなります。

最後に

かぼちゃは育てやすく、収穫する喜びも大きい野菜の一つです。そして消化吸収も良い緑黄色野菜で、保存して利用できるので重宝します。

適切な管理を行えば、自宅で新鮮で美味しいかぼちゃを収穫することができます。ぜひ、挑戦してみてください!