伝統的な冬の郷土料理
家庭菜園で採れた新鮮な野菜を使って、美味しい郷土料理を楽しむのは格別なものです。
今回は、沖縄県の伝統的な郷土料理である「カーサームーチー」についてご紹介します。
この料理は沖縄の冬の風物詩であり、特に「ムーチーの日」と呼ばれる旧暦の12月8日に食べられます。
カーサームーチーとは?
「ムーチー」とは、沖縄の方言で「餅」を意味します。「カーサー」は「月桃の葉」のことです。
つまり、カーサームーチーは月桃の葉で包んだ餅のことを指します。
餅には、砂糖と紅芋(サツマイモの一種)が練り込まれており、ほんのりとした甘さと紅芋の風味が特徴です。
カーサームーチーの歴史と由来
カーサームーチーの起源は、古くから沖縄に伝わる伝説にあります。
ある年の旧暦の12月8日、鬼から村を守るために神様が月桃の葉で包んだ餅を用意し、これを食べることで厄除けと健康を祈願したと言われています。
この風習は現在でも続いており、ムーチーの日には多くの家庭でカーサームーチーが作られます。
菜園の野菜で作るカーサームーチー
家庭菜園で収穫した紅芋を使って、手作りのカーサームーチーを作ってみましょう。以下に、簡単なレシピをご紹介します。
材料
- 紅芋(サツマイモ)500g
- 上新粉 200g
- 砂糖 50g
- 塩 少々
- 月桃の葉 適量
作り方
紅芋の下準備
紅芋を洗い、蒸して柔らかくします。その後、皮を剥き、滑らかになるまで潰します。
餅の生地作り
上新粉と砂糖、塩をボウルに入れ、蒸した紅芋を加えてよく混ぜます。水を少しずつ加えながら、耳たぶ程度の柔らかさになるまでこねます。
成形
餅生地を適当な大きさに分け、平たく丸めます。
包む
月桃の葉で餅を包みます。葉の表側が外側になるように注意しながら、しっかりと包みましょう。
蒸す
蒸し器に水を入れ、強火で蒸気が出るまで加熱します。蒸気が上がったら、包んだ餅を並べ、中火で約20分蒸します。
食べ方と保存方法
蒸し上がったカーサームーチーは、そのまま温かいうちに食べるのが一番美味しいです。
また、冷めても美味しいので、おやつや軽食としても最適です。保存する場合は、冷蔵庫で保存し、食べる前に軽く蒸し直すと良いでしょう。
まとめ
家庭菜園で育てた紅芋を使ったカーサームーチーは、自家製ならではの風味豊かなお餅です。
伝統的な沖縄の郷土料理を楽しみながら、季節の変わり目に健康を願う心温まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。