自宅でキュウリを育てる

初心者でも簡単!

みなさん、こんにちは!自宅で野菜を育てることは、健康的で楽しい時間を過ごすことができますよね。

今日は、初心者の方でも簡単に挑戦できる、キュウリの育て方についてご紹介します。

露地で栽培する場合、夏に収穫する夏キュウリ(普通栽培)と、種まきを遅らせて秋に収穫する秋キュウリ(抑制栽培)があります。

夏キュウリ

一般的には、4月上旬~5月下旬に育苗鉢に種をまき、30~40日間育苗してから5月中旬から7月上旬にかけて植えつけます。

キュウリ畑

あるいは、直まきしてホットキャップをかけても良いでしょう。そうすれば、6月から8月にかけて収穫期のピークを迎えます。

またトンネルをかけて保温すれば、1カ月近く生育を早めることができるので、5月から収穫することも可能です。

秋キュウリ

暖地であれば、種まきの時期を遅らせて(抑制栽培)市場にキュウリが出回るのが少なくなる秋に、収穫期のピークを迎えることができます。

6月上旬~7月上旬に、直まきすれば、8月~10月にかけて収穫期を迎えます。

育苗鉢に種をまく場合は、30日間育苗してから7月上旬~8月上旬に植えつけます。

夏キュウリも栽培している場合は、収穫期の競合を避けて、9月~10月に収穫できるように、種まき時期は遅くするのが賢明です。

夏キュウリを育てる

このサイトの記事は、中間地を想定した育て方の1例ですから、栽培時期や方法は、栽培する地域や環境によって調整してください。

育苗種まき

3月下旬~4月上旬に育苗鉢(直径9~12cm)に種をまいて、トンネルをかけて保温します。種をまいてから、10日前後で発芽します。

徒長して草丈が伸びすぎないように、30~40日間かけて茎が太い本葉2~3枚(葉幅7㎝)の苗を育てます。

苗の植え替える

保温資材を使わない場合は、育苗の手間を省略して種苗店で苗を購入するのが最も簡単です。

徒長していない茎が太い苗を選んで購入し、大きい鉢へ植え替えて植えつけ時期を待ちます。

植え付け地を選ぶ

3月中旬~4月上旬頃(植えつけまたは直まきの1カ月前)に、3年以上うり類を栽培したことが無い植え付け地を選び、酸度を矯正しておきます。

酸度を矯正する

苦土石灰または消石灰、熔リンを混和して酸度矯正します。苦度石灰なら、1㎡当たり100~200gを施します。

例えば幅120㎝、長さ400㎝の畝(4.8㎡)の場合、苦土石灰が480~960gが必要になります。

元肥を施す

3月下旬~4月中旬頃(植えつけまたは直まきの2週間前)に、元肥として1㎡当たり成分量で、チッソN20~25g、リン酸P20~25g、カリK10~15gを施します。

例えば幅120㎝、長さ400㎝の畝(4.8㎡)にキュウリ苗を6株植えつける場合、

硫安なら460g(N成分量20g/㎡)過リン酸石灰なら710g(P成分量25g/㎡)塩化カリなら120g(K成分量15g/㎡)が必要になります。

畝立て

元肥を施した後は、高畝にします。例えば畝幅120㎝の場合、天幅40㎝、高さ15㎝くらいに畝立てします。

植えつけ、直まき

地温や平均気温が15℃以上、最低気温が10℃(5月上旬)を超えて、晩霜の心配がなくなれば、植えつけることができます。

*平均気温が15.1℃(4月下旬)になると、藤が開花を始めて、晩霜の心配が無くなると言われます。

植えつけ

5月上旬の植えつけ前日に、キュウリ苗および植穴には、たっぷりと潅水しておきます

晴天の午前中に、60~80㎝の間隔を取って植えつけて、行燈で囲い保護します。

例えば幅120㎝、長さ400㎝の畝(4.8㎡)であれば、キュウリ苗を5~6株植えつけできます。

早める場合

4月中旬に早めて植えつける、または直まきする場合は、ホットキャップやトンネルを5月上旬までかけて保温します。

*平均気温が14℃(4月中旬)になると、ヤマカガシの動き始め、露地栽培の果菜類を植え始められると言われます。

支柱に誘引する

キュウリはつる性の野菜ですので、支柱(180㎝)やネットを設置して上に伸びられるようにしましょう。

キュウリは風に弱いので揺らされないように、直立の支柱には、斜めの控えや筋交いを入れてしっかりと固定します。

つるが絡みやすいように、ササを立てたりネットを張ります。そして主枝を誘引して麻ひもなどで括りつけます。

株元から5~6節までの雌花や側枝は、早めに取り除いておきます。これによって、キュウリが地面に触れずに成長し、病気や害虫から保護されます。 

つるの摘心

親づるは支柱の高さまで伸びてきたら摘芯します。子づるは本葉2枚を残して摘心します。

孫づるは放任

下の方の孫づるは地面につかないように葉を1~2枚残して摘芯します。中段から上の孫づるは込み合わなければ放任します。

隣の株の枝と込み合うようになって摘芯する場合は、成長点がある力強い枝を必ず3~4本残します。

追肥と水やり

果実の収獲始めからは、10~20日の間隔で追肥します。1回にチッソN成分量で1㎡当たり3gを施します。

例えば幅120㎝、長さ400㎝の畝(4.8㎡)であれば、硫安なら70g(N成分量3g/㎡)塩化カリなら25g(K成分量3g/㎡)必要になります。

潅水は不可欠

キュウリは、特に水分を必要とする野菜です。水やりは、土が乾いたら行います。

特に梅雨明け後は乾燥しやすいので、こまめに水やり、通路潅水を心がけましょう。

草の勢いが弱い場合

本葉15~18枚(8~10節の開花)頃に、側枝が急に小さくなってはいないかなど、草の勢いを見ます。

開花節からつる先までに、展開葉が5~6枚ある場合、開花節から発生する側枝が小指より長い場合は、順調に生育しています。

勢いが弱い場合は、早採りして負担を軽くする、着果節を1~2節上げる、強い側枝を2~3本を伸ばすなどして勢いを取り戻します。

収穫と曲がり果

キュウリは、花が咲いてから約1〜2週間で収穫が可能です。成長が早いので朝と夕方に収穫(15~20㎝)します。

キュウリは、若いうち(15㎝まで)に収穫すると、食感が良く味も甘いです。

花付きキュウリ

もろきゅう(若採りしたキュウリ)や花丸(花付きキュウリ)のように小さいうちから食べられます。

草勢が弱くなって、尻細り果や曲がり果が発生した場合は、取り除いて勢いを取り戻します。

最後に

キュウリは初心者でも育てやすく、美味しい野菜の一つです。

冷や汁

適切な管理を行えば、自宅で新鮮でおいしいキュウリを収穫することができます。ぜひ、挑戦してみてください!